やきいもの味は品種で違う?好みでえらぶおすすめランキング
■ 同じさつまいもなのになぜこんなに違う?

当店に焼き芋を買いにいらっしゃるお客様のなかでも、スプーンですくえるほどネットリした焼き芋が好き!という方、反対にホクホクの焼きいもが好き!という方、さらに言うとむかーしむかし食べたという、甘くない固いポックポクの焼き芋が食べたい!という方も。
お好みの甘さも食感もまったく違います。
でもよく考えてみれば、おなじさつまいもなのに、どうしてこんなに違うのでしょうか?
その秘密の鍵は・・・“さつまいもの品種”。
品種を知ると、自分好みの焼き芋が失敗なく選べるようになります。
■ 焼きいもの味はなぜ品種で変わるの?
サツマイモには多くの品種があり、それぞれ水分量・甘み・食感の特性が異なります。
- 水分が少ない品種 → ほっくりと割れる断面の詰まった焼きいもになる。穏やかな甘さで、素材の自然な風味が前面に出る。サクッとした爽やかな余韻で、後味が軽く感じられることが多い。
- 水分が多い品種 → ねっとり・しっとりした食感に。糖度が高く、口の中でじわりと広がる甘さが特徴。甘みと香りが長く残る“濃い余韻”を持つことが多い。
「焼きいも」の味の違いはまずは“品種差”。次に保存などの熟成の進み具合、そして焼き方。だからこそ、最初に品種の特徴を知ると選びやすくなるのです。

■ 「ホクホク派」と「ねっとり派」、あなたはどっち?
● ホクホク系
粉質(粉っぽくてサラサラした質感)で軽い食べ心地。ほっくり割れる断面が特徴。
代表品種:紅あずま、鳴門金時
昔ながらの焼きいもらしさが楽しめます。
● ねっとり系
水分が多く、甘みが強くて濃厚。蜜があふれることも。
代表品種:紅はるか、安納芋、シルクスイート
スイーツのような甘さで近年とても人気。
● 紫いも系
色が鮮やかで、甘さは控えめ・食感は品種によってさまざま。
焼きいもとしてよりもスイーツ用途で人気。
■ お好み別おすすめ品種ランキング
ホクホク系 1位:鳴門金時|ホクホクの王道
だれでも聞いたことがある高級品種。ホクホク好きの定番。スーパーで見ても結構なお値段です。粉質で食べ応えがあり、焼きいもらしい香りがしっかり楽しめます。甘さは自然でくどくなく、大人に人気。
ホクホク系 2位:紅あずま|関東の焼きいもの顔
皮が赤紫、中は濃い黄色。適度な甘みとホクホク感のバランスがよく、千葉や茨城で多く栽培されています。
しっとり〜ねっとり系 1位:安納芋|濃厚な甘みならコレ
鹿児島の特産種で、ねっとり食感の代表格。糖度が高く、とても甘い焼きいもになります。デザート感を求める人に最適。
しっとり〜ねっとり系 2位:紅はるか|ねっとり系の定番
強い甘みとしっとりした食感が人気。焼くと蜜がにじむほど甘く、甘さにパンチがあります。うまく焼けば黒糖のような濃い甘さのスイーツ感の高い焼きいもに。
しっとり〜ねっとり系 3位:シルクスイート|“なめらか”好きに
その名の通り、絹のようななめらかさ。加熱するとしっとり〜ねっとりの中間で、幅広い層に好まれます。甘みも上品。熟成させるとさらに甘みが出て、スプーンですくって食べられるようなやわらかさ。
■ まとめ:品種を知れば、焼きいも選びはもっと楽しくなる
焼きいもは品種ごとに味がはっきり違い、選ぶ楽しさが広がります。そして、保存状態でも追熟して味が変化していくため、一年を通して様々な味が楽しめるもの、その時期にしか味わえない味もあります。さらに、近年は品種改良や、土地に合わせて変化したローカルブランドさつまいもなどもいろいろ現れ、今までにないような味のさつまいもも次々とでてくるようになりました。
ホクホクとした軽い口当たりが好きな方も、ねっとり濃厚な甘みを求める方も、いろいろ試してみると、新しい美味しさを発見できるかも。
ぜひ「品種名」「焼き方」「熟成」などのポイントをチェックして、自分にぴったりの1本を見つけてください。
