元キッチンカー店主が語る、焼き芋に未来を感じた訳
5年間のキッチンカー生活で見えたもの
お店を持つ前、私は約5年間キッチンカーでカフェを営んでいました。メニューには、国産無農薬レモンを使ったレモネード、オリジナルのハーブほうじ茶、日本ならではの発酵食など、体にやさしいものを大切にしていました。小さな窓口からお客様と直接会話し、「おいしかったよ」「また来るね」と声をかけてもらえることが、日々の喜びでした。

ベトナムのコーヒー農園から、日本のさつまいもへ
キッチンカーのかたわら、自家焙煎コーヒーにも力を入れてきました。特にベトナムの低地栽培コーヒーの農園を応援し、生産者の思いやその魅力を伝える活動もしてきました。けれど、続けるうちに「自分の国の農産物にも光をあてたい」という気持ちが強くなっていったんです。そこで出会ったのが、日本の土壌や気候にぴったりな“さつまいも”でした。

焼き芋に未来を感じた決定的な理由
私には3人の子どもがいて、アレルギーを持つ子もいます。小さな子どもからお年寄りまで、アレルギーの心配なく安心して食べられる焼き芋は、本当にすばらしい存在だと感じました。栄養価も高く、保存もきき、手間をかけずにおいしい。そんな万能選手をもっと応援したい――そう思ったことが、コーヒーから焼き芋屋に転身するきっかけでした。
「さつまいもは日本を救う」
日本の食料自給率は年々低下し、将来への不安を感じています。もし海外からの供給が途絶えたら、私たちの食卓はどうなってしまうのでしょうか。そんな中で、昔から日本の土壌に根づき、保存性も高く、栄養豊富なさつまいもは大きな可能性を秘めています。焼き芋を広めることは、日本の農業を応援することにつながるはず。さつまいもを愛し、支えることが、未来の日本を少しずつ救う道だと信じています。